Google検索エンジンはそのアルゴリズムを常にアップデートしています。
一方でコアアップデートと呼ばれる大きな変更も年に数回行われ順位の変動が見られますよね。
このコアアップデート前にGoogleはSEOに関わるようなウェブサイトのコンテンツの品質に関するアドバイスをしています。
今回、2019年10月1日の公式ブログの中で新しいアドバイスが追加されたことを発表されました。

出典:Google のコア アップデートについてウェブマスターの皆様が知っておくべきこと
今回はこの新しく追加されたGoogleからのアドバイスの中から、いくつかを一緒にみていきましょう。
●コンテンツと品質に関する質問
- 見出しやページタイトルは、内容を説明する有用なものになっているか?
titleやh1タグ等、ページのタイトルや見出しが実際の内容と合っているかですね。
- 見出しやページタイトルは、コンテンツを誇張したり、読者に強いショックや不快感を与えたりするものでないか?
目にとまりやすくするため、無理やりショッキングなタイトルや見出しにするのはやめましょうということですね。
- コンテンツは、独自の情報、レポート、研究、分析を提供しているか?
- コンテンツは、あたりまえのことだけでなく、洞察に富んだ分析や興味深い情報を含んでいるか?
コンテンツに対して、オリジナリティのある情報が含まれているかという点。ありふれた情報ではユーザーに価値を届けることができないという見解。
●専門性に関する質問
- コンテンツは、明確な情報源、関係する専門知識の証明、著者またはコンテンツを公開しているサイトの背景情報(著者ページへのリンクやサイトの概要ページなど)など、掲載されている情報が信頼性の高いものであることを示すための情報を提供しているか?
- コンテンツは、トピックに関して明らかに充分な知識を持つ専門家や愛好家によって書かれているか?
治療院・サロンのように専門的な知識が問われるウェブサイトの場合、専門知識の証明が必要です。実際問題、それがないと訪れたユーザーもその専門的な情報を信じて良いか判断できませんよね。
誰が書いているのか、書いた人が専門的な知識を持っているかどうかのエビデンスが求められるます。
●コンテンツの提示方法や制作に関する質問
- コンテンツに誤字やスタイルに関する問題がないか?
単純に誤字・脱字、文法上のあやまりなどに問題がないか再度チェックしてみると良いでしょう。
- コンテンツが大量生産されていたり、多数のクリエイターへの外部委託によって制作されていたり、大規模なサイト ネットワークに散在しており、個々のページまたはサイトのプレゼンスが低下していないか?
治療院やサロンの店舗ウェブサイトにはあまりないと思いますが、いわゆる大規模な健康メディアサイトなどで見かけるような外部ライターがテキトーに書いたページでは評価されませんよという警告とも受け取れますね。
- コンテンツに、主要なコンテンツを妨害したり注意をそらしたりするほどの大量の広告が掲載されていないか?
こちらも治療院・サロンウェブサイトにはないと思いますが、広告が大量にあると良いサイトとはいえませんよね。
- コンテンツは、モバイル デバイスでも適切に表示されるか?
スマホなどのモバイルでも適切に表示されているか。
総務省の「平成 30 年通信利用動向調査の結果」においても、世帯におけるスマホ保有率はおよそ8割となり、インターネットにつなげる手段としても、スマホがパソコンを上回っています。
ライフスタイルの変化からウェブサイトのモバイル(スマホ)対応は必須となっていますね。
●比較に関する質問
- 検索結果の他のページと比較した場合、コンテンツは十分な価値を提供しているか?
この質問は、SEOを考える上でもひとつ目安になりますよね。
ご自身の治療院・サロンウェブサイトよりも、上位に表示されている店舗のウェブサイトにあって、ご自身のウェブサイトにない情報は何かという視点。
さらに「競合にはない、価値のある情報を提供できないだろうか?」という問いかけは、より良いコンテンツを発見する手がかりになるかもしれませんね。
- コンテンツは、サイトの訪問者が本当に求めるものを提供しているように思えるか?あるいは、検索エンジンで上位に表示するためだけを狙って作成されたように思えるか?
いわゆるSEOのためのコンテンツを作るのではなく、あくまでユーザーにとって価値のあるコンテンツを作りましょうというアドバイスですね。
●まとめ
Googleが新しく更新したアドバイス、いかがでしたか?
「ユーザーに価値のある情報を届ける」視点でいつも取り組んでいる方には、当たり前と思える内容もあったかもしれません。
一方で「専門性に関する質問」については、治療家のみなさんからすると、当たり前に思えることだからこそ、取り組んでいない点もあったのではないでしょうか。
Googleからのアドバイスにあるように、SEOのためではなく、あなたのウェブサイトを訪れたユーザーのためという視点で、足りない点があれば取り組んでみてはいかがでしょうか。