治療院・サロンメンバーが新しいツールを導入するのは難しいですよね。
あなたが予約システム導入を前向きに考えていても、メンバーから疑問の声があがることも少なくないでしょう。
この記事ではメンバーに納得感をもって、予約システム導入してもらうための方法を紹介します。
●現状維持
新しいツールには不安を覚えるものです。そして、現状維持バイアスがかかり、これまでのやり方を無条件に良きものと考えようとします。
「今までのやり方でいい」
このような言葉は予約システムに限らず、新しいことをはじめるとき必ず聞こえる言葉です。
●課題にフォーカス
「予約システムを導入する」という手段から話をはじめると、「導入したい側」vs「導入したくない側」という対立関係が生まれてしまいます。
こういったときは手段ではなく課題にフォーカスします。
あなたが予約システムを使って解決しようとした課題は、治療院・サロンの課題ですよね。
つまり、課題から話をすることで、メンバーと目線を合わせることができます。
●前進と壁の出現
新たな試みには壁がつきものです。
壁は歩みをすすめた者の前にしかあらわれません。壁の出現は前進した証拠でもあるのです。
しかし、この新しい予約システム導入という取り組みを、メンバー全員が主体性をもって望んでいるとは限りませんよね。
そんなとき、そのメンバーに「やっぱりいままでのやり方の方が良かった」という言葉がよぎるかもしれません。
主体的に進めたあなたへのメッセージとしては、先ほど記載した通り、壁の出現は前進した証拠でもあり健全な状態です。
●小さくはじめる
はじめは小さくはじめて、そこから徐々に範囲を広げていくというやり方がおすすめです。
たとえば「当日のネットからの予約は受け付けない」や「まず平日限定でネット予約システムを取り入れる」といった方法です。
予約システムを導入すると、予約システムの使用に慣れる時間、予約システムを介した共通言語の醸成など多少なりとも時間はかかるものです。
あれもこれもといっぺんにすべてを変えるのではなく、少しずつ小さくはじめることをおすすめいたします。
●予約システムのメリット
こちらの予約システムを導入する9つのメリットの記事を確認し、メリットもあらためて伝えていきましょう。
また、紙管理が中心になっているメンバーには、次のように紙管理との対比で説明する必要があるかもしれません。
紙管理を好むメンバーへのメッセージ
- 予約システムなら、紙のように汚れたり、無くしたり、置き場に困ることもありません。
- 紙と異なり、予約システムならいつでもどこでも、スマホで利用で使えます。
- 紙の場合、簡単にデータ分析できません。
- 紙は在庫が切れるという概念がありますが、予約システムの場合、在庫は無制限です。
●まとめ
紙での管理をはじめこれまでのやり方を好むメンバーに、予約システム導入を理解してもらうのは決して容易いことではありませんが、一度導入し利点を体験してもらえれば、予約システムは難しいものではないと感じてもらえるでしょう。
予約システムに限らず、新たな一歩を踏み出すのは不安がつきまとうもの。
そのために、壁の出現は前進の証拠であることを理解してもらいながら、メンバーの方とともに、まずは小さな一歩を!