サブスクリプションの本質とは?【前編】治療院・サロン経営を考える

サブスクリプションの本質とは?【前編】治療院・サロン経営を考える

サブスクリプションという言葉は聞いたことありますか。
「サブスク」と略され、巷ではよく「定額制サービス」の意味で使われたりもしています。

しかし、このサブスクリプションの本質は決して「定額制」ではありません。

もし定額制が本質であれば、従来の新聞配達も「月額3000円で新聞を届ける」サブスクリプションとなり、ただの言葉を、横文字に置き換えただけでは?となってしまいます。

サブスクリプションという考え方が治療院やサロンに当てはまるのかを思考するためには、サブスクリプションの本質をとらえる必要があります。

今日から2回にわけて、サブスクリプションの本質とは何か?治療院・サロン運営に活かせることはないか?一緒にみていきましょう。

●「所有」から「利用」へ

モノを所有する時代から、利用する時代へと移行してきました。

たとえば車を購入して所有する価値観は薄れていき、車を利用するサービスが台頭してきました。

具体的にはカーシェアリングサービスを使えば、車を所有せずに利用できます。
車メーカーからも、新車を買うのではなく、5年間の利用権を買うサービスも提供されています。
また、Uberのようなサービスでは、アプリからいつでもタクシーを呼べます。

音楽も同様ですよね。
「CDを購入」から「音楽を聴く」へ移行しています。
CDを買いにCDショップへ行くことはせず、spotifyやApple Musicで配信された音楽を聴きます。

IT寄りのサービスであれば、Adobeのイラストレーターやフォトショップも同様です。
これまで家電量販店でソフトを買っていましたが、1か月や1年間の利用権を買うという形にシフトしてきています。

このように「モノ買う」から「サービスを利用する」へのビジネスがシフトしてきており、その中でサブスクリプションという概念が生まれました。

●サブスクリプションとは?

サブスクリプションは「一定期間サービスを利用する」サービスの名称です。この一定期間とは月や年単位のことです。

では、冒頭でお伝えした従来の定額制サービスとは何が違うのでしょうか。

結論からお伝えすると、サブスクリプションの本質は「顧客を理解する」ことです。

この「顧客を理解する」とはどういう意味なのか。

先ほどの冒頭で登場した新聞配達を例にみていきましょう。

●新聞配達はサブスクリプションではない

従来の新聞配達は、定額で毎日新聞を配達してくれるサービスではありますが、サブスクリプションではありません。

なぜなら「顧客を理解していない」からです。
※ ここでいう”理解していない”は、あくまでサブスクリプションとしての意味においてです。

もちろん顧客の名前や住所、住まいがマンションか一軒家か、いつ契約してくれたのか等は知っているでしょう。場合によっては、家族構成や人柄のようなものも知っているかもしれません。

しかし、新聞というサービスの本質と顧客の関わりは理解していないのです。

具体的には、

  • いつ新聞を読んでいるのか。朝?夜?その日によって?そもそも読んでない?
  • よく読む紙面はどこか。政治面?経済面?スポーツ?テレビ番組表だけ?
  • 家族の中でだれが最初に見るのか。読む順番は決まっている?その日による?
  • その日の新聞が役目を終えるのはいつ?最後に読む人は?どこにおくの?実は野菜や果物を包むためにとってある?

などなど。

従来の新聞配達サービスは、このように顧客と新聞の関わりを知りません。これが定額制ではあるけれどサブスクリプションではない理由なのです。

●従来の新聞配達をサブスクリプションにした場合

サブスクリプションを知るために、もう少し掘り下げてみましょう。

従来の新聞配達が、サブスクリプション化したらどうなるのでしょうか。

まずは新聞配達サービスは、顧客が新聞とどう関わっているのか。その関係性を理解することからはじまります。

  • 家族のお父さんは朝食時に政治・経済面とスポーツ面をチェックする
  • 次に、子供が起きてきて、テレビ番組表だけチェックする
  • 同居しているおじいちゃんが一番長時間新聞を読んでいる。ほぼ全面みている。
  • 新聞は数枚保存され、お母さんが野菜や果物の包み紙として利用される

ステレオタイプな家族になってしまいましたが(笑)このような家族に新聞はどのようなサービスを提供できるでしょうか?

  • お父さんように、政治 → 経済 → スポーツの順番に変更する
  • 子供用に、テレビ番組表をもっと詳しくする
  • 一番新聞を読んでいるおじいちゃんのために、新聞の文字を少し大きくする
  • 新聞本体とは別に、あらかじめ野菜や果物が包みやすい大きさの新聞紙を数枚渡す

これまでにない視点からサービスを提供できますね。

●サブスクリプションの本質「顧客を理解する」

サブスクリプションの本質である「顧客を理解する」ことです。

この視点によって、サービスへの思考は従来の新聞サービスの枠を超えます。

換言すれば、サブスクリプションの本質をとらえている企業とそうでない企業とでは見ている世界、視座が圧倒的に異なるのです。

本当の意味でサブスクリプションを取り入れたサービスが、従来のサービスを飲み込んでしまう理由はここにあります。

たとえばAdobeはこの転換に気づきました。

それまで好調だったにも関わらず、イラストレーターやフォトショップの「ソフト販売」を一変させました。

イラストレーターやフォトショップを一定期間利用できるサブスクリプションサービスに切り替えたのです。この英断が功を奏し、Adobeはさらに売上を伸ばすことに成功しました。

●まとめ

サブスクリプションについての前編いかがだったでしょうか?

2回にわけましたが1回目もそれなりに長文になってしまいましたね。

今回の記事では、サブスクリプションの本質は何かについて解説しました。

後編では、この「顧客を理解する」ためにはどのような取り組みが必要なのか。

サブスクリプションの中で、治療院・サロンとしてはじめに取り入れられる要素はどこか。現実的な部分を見据えながら、お話していきますね!

それではまた近いうちに!

治療院・サロン専門の予約システム
サブスクリプションの本質とは?【前編】治療院・サロン経営を考える

ABOUTこの記事をかいた人

からだケアプラス

からだケアプラス編集部。 整骨院、整体、鍼灸、治療院専門の予約システム「からだケア」を提供中。 ネット予約 × 予約管理 × 顧客管理 & 集計・分析まですべてをワンストップで提供しています。治療院経営をフルサポート!「からだケア」はこちら→ https://caradacare.com/staff