ホームページの使い勝手をテストしてみよう!

ユーザービリティテスト

「ユーザビリティ」という言葉をご存知ですか。

平たくいえばホームページやアプリの使い勝手のことです。その使い勝手をテストし、課題の所在を見極める行いを「ユーザビリティテスト」といいます。

治療院・サロン業界におけるユーザビリティテストは、ホームページの使い勝手を調査するものになるかと思います。

ご自身のホームページに関わらず、普段慣れ親しんでいるモノやサービスの潜んだ課題に、自分で気づくのは難しいですよね。

治療院・サロン関係者ではない人たちにホームページに触れてもらうことで、自分では気づかない課題を発見できます。

今回は効率良く実行でき、さらに課題をも探り当てられる「ユーザビリティテストの方法」について解説します。

●テストは5人でOK

ユーザビリティテストを実行してもらうのは5人でOKです。

ウェブサイトのユーザビリティ研究の第一人者であるJakob Nielsen(ヤコブ・ニールセン)氏が調査したところ、N(1-(1-L)n) という公式が成り立つことが判明しました。

Why You Only Need to Test with 5 Users

出典:Why You Only Need to Test with 5 Users

結論をいうと1人にユーザビリティテストをしてもらうと、課題の31%が明らかになります。5人テストすればおよそ85%の課題が発見できる調査結果が出ています。

●ユーザビリティテストの方法

それでは具体的にユーザビリティテストをどのように行ったら良いかみていきましょう。

今回はあくまで自分では気づかない大きな課題を発見することを目的としています。ホームページの使い勝手をスコアリングし、改善していくような本格的なユーザビリティテストは、専門知識や時間コストがかかるため省略しています。

今回はユーザビリティテストの中の思考発話方式を前提に解説します。
※ 思考発話方式については後述します。

1.タスクを伝える

ユーザビリティテストを行ってもらう人にタスクを与えます。

具体的には、

「当院のホームページにアクセスして、ネット予約してみてください」
「ホームページをみて、どんな特徴をもっている治療院(サロン)だと思ったか教えてください」

といったホームページを訪れる目的を伝えます。

2.背景を伝える

このときの単にタスクを与えるのではなく、その行動の背景を伝えるとテストを受ける側に納得感が生まれます。

たとえば、

「最近、肩こりがひどく困っているとします。なるべく早く治療を受けたいと思い、このページにアクセスしました。そこで・・・」
「どの治療院にいこうか迷っていて、たまたまアクセスしたホームページでした。そこで・・・」

のようにタスクを伝える前にその背景も伝えます。背景がないと無理やりタスクをこなす場合もあるからです。

3.思考発話方式とは

最初にお伝えした思考発話方式についてです。

この方法は、ユーザビリティテスト中にとった行動(ボタンをクリックしたり、ページを読んだり)中に、思ったことを実際に発言してもらいながら操作してもらう手法です。

もちろん完璧に実行してもらうことは難しいですが、正直に話してもらうことで思ってもいないような発言によって、課題を発見できる可能性が上がります。

たとえば、

「(施術メニューページを見ながら)なんのことかよく分からないなぁ」とか
「(色々なページを行ったり来たりしながら)いまは予約ボタンを探しています」

といった発言を聞くことができます。

●注意点

次にユーザビリティテストをするにあたり、注意すべき点をお伝えします。

1.ヒントを与える

ユーザビリティテストを実施している人に思わず「その横にボタンがありますよ」とヒントを与えてしまうのは避けましょう。

テストをしてくれている人も尋ねてくるかもしれませんが、「あくまでテストなのでヒントはなしでお願いします」とお伝えしましょう。

テストとはいえ、ネガティブな言動はお互いに気を使ってしまい、思わずこちらもヒントを提供したくなりますが、事前に認識を合わせ、ヒントなしで最後までテストしてもらいましょう。

2.タスクと背景は現実的なものにする

実行してもらうタスクと背景は現実的なものにしましょう。

テストしたい内容にあわせて、無理やり非現実なタスクと背景を伝えることで「テストのためのテスト」になってしまいます。

3.ホームページからスタートとは限らない

治療院・サロンのホームページのユーザビリティテストではありますが、必ずしもスタート地点がホームページのトップ画面とは限りません。

Googleで検索するところかもしれませんし、タスクと背景によっては治療院のチラシを目の前に置き、そこからスタートでも良いかもしれません。(この場合チラシのテストにもなりますね)

●ユーザービリティテスト例

それではユーザービリティテストの具体例をみていきます。

1.背景

「あなたは、最近肩こりがひどくなってきたこともあり、通勤中に偶然みつけた○○治療院に行ってみようかと思いました」

2.タスク

「○○治療院のホームページにアクセスして、○○治療院にどのような印象をもったか教えてください」
「次に、週末の空いている時間帯の予約をとってみてください」

3.チェックポイント

  • 治療院の印象はこちらの意図している印象と合致しているか
  • どのページを閲覧して、この印象が作られたのか
  • スムーズに望んだ日時の予約がとれたか。症状に適した施術メニューを選択したか
  • そのメニューを選んだ要因は?決定するまで迷った点はあるか
  • 予約はすぐに出来たか。どれくらい時間がかかったか
  • どのような手順でホームページにアクセスしたのか
  • はじめにどのページの、どの箇所を閲覧したか

●まとめ

ユーザビリティテストと聞くと、IT業界内の話のように聞こえる方もいるかと思います。確かに実際にそういう側面もあるかと思いますが、このようなテストを行うことで、自分では気づかない課題を発見できる可能性が高まります。

それは実際にウェブサービスやアプリ開発の現場でも実証済みのことです。

治療院・サロン業界のみなさんにとって、慣れないことだと思いますので、まずは気軽に頼める人に実施してみてみらうのも良いかもしれません。

身近な人でも意外に予約が上手くできなかったり、タスクが遂行できないこともあるかと思います。ユーザービリティテストにおいてそれはポジティブな出来事ですね。ぜひ見えなかった課題を発見し改善していきましょう!

トップページ施術者PR
ユーザービリティテスト