前回、ホームページ運営に必要なマインドセット「完ぺきより改善」という記事を公開しましたが、今回はさらに深掘りしたいと思います。

「はじめから完ぺきを目指さす、少しずつ改善していくというマインドセットはわかった。じゃあ、どんな風に改善をしていけば良いのか?」
この問いに、お答えしていきます。
●コンバージョンレートを高めれば良いの?
CVRと略されるコンバージョンレート(以下、CVR)という言葉は聞いたことありますか。
どれだけ成果に結びついたかをはかる指標です。
具体的には、あなたの治療院やサロンのホームページを訪れた人たちの中でどれだけの人が予約をしたかです。
ホームページを訪れた人が100人いて2名が予約した場合、CVRは2%ということになります。
”結果だけ”を追い求めるならば、この率をあげれば良いということになりますよね。
実際にこの率をあげるためにどうするかという集客ブログのようなものはたくさんありますよね。
ただ本当にこの率だけに注力していれば良いのでしょうか。
●CVR”だけ”を追い求める弊害
CVR”だけ”を追い求める思考は、どんなことをもたらすでしょうか?
施策が表面的になる
- 予約ボタンを”無理やり”いたるところにおく
- 無料にする。割引する。
- 希少性を売りにする
- 高いCVRを出したという施策をただ真似る
などなど。
もちろん上記の施策が上手く行くこともあるでしょう。
しかし、ここでお伝えしたいことは、思考がCVRだけにとらわれてしまうという点です。
CVRだけにとらわれると思考が、表面的な施策に走ってしまうのです。
文脈が理解できない
思考がCVRだけにとらわれると、施策が表面的になります。
つまりは治療院やサロンの文脈にそっていない対策をしてしまうかもしれません。
ネット情報や書籍の言われるがままコツやテクニックだけを真似てしまう状態です。
一歩間違えばホームページを訪れたお客さんにとって、とても使い勝手の悪いものになってしまう怖れがあるのです。
楽しめる要素は(?)
楽しいと思えることは、大切なことです。楽しめる要素がない(?)ことは、それ以上思考できないからです。
「CVRを高めよう!」もちろんそれはそうなのですが、「で、どうするの?」という考えがなかなか浮かびませんよね。
それこそ、インターネットで調べたことをそのまま実行するだけになってしまうかもしれません。
繰り返しになりますが、CVRが高いことはあくまで結果なのです。
●3つの視点
「CVRの高さは結果である」ならば、どのような視点で考えると良いでしょうか?
次の3つの視点で考えてみましょう。
- はじめてホームページを訪れた方に向けた改善 ー 初回力
- 既存のお客様が訪れたときに向けた改善 ー リピート力
- (新規・既存顧客のどちらにも)ホームページの認知拡大 ー 認知力
あなたのホームページにおけるこれらの「力」を向上させることが、結果CVRの向上につながるという視点です。
●初回力
初回力とは、はじめてホームページを訪れた方にとって、どれだけ見やすく、理解しやすく、予約しやすくなっているかです。
はじめて訪れた方が、あなたのホームページをみてどんな風に感じるか思考してみましょう。
たとえば、次のような思考があります。
はじめての方へ
もし「はじめての方へ」というコンテンツがあれば、クリックしてくれそうですよね。
でも、そのコンテンツがページの下の方にあったらどうでしょうか。もしかしたら見逃してしまうかもしれませんよね。
メニューは?
メニューはどうでしょうか。
はじめての方はどのメニューを選択すれば良いか迷わず選べそうでしょうか。
迷ったらどうすれば良いか案内できているでしょうか。
アクセスページ
はじめてあなたの院を訪れる人は、きっとアクセスページを見るでしょう。
いかがでしょうか。はじめての人でも迷わず院にたどり着けそうでしょうか。
もしGoogleマップでのナビゲーションボタンがあったとして、実際にGoogleマップを使って疑似体験してみましたか。
エリアによっては、Googleマップでの案内は途中で終わってしまうこともありますよね。
「目的地周辺です」とアナウンスされて終わるパターンです。
その場合はアクセスページで目印など補足を記載してあげると良いかもしれません。
●まとめ
このように「CVRを高める」ではなく「はじめての方に向けて使い勝手を良くしよう」という視点で考えると、気づきやアイデア、課題が見えてくるのではないでしょうか。
「CVRを高めよう」という視点よりも楽しく感じませんか?
なぜなら、この思考は本質的な問いだからです。
あなたのホームページをはじめて訪れたお客様が快適に過ごせたらうれしいですよね。
そのためには、どんな工夫をすれば良いか。その創意工夫が大切なのです。
ぜひ3つの視点で考えてみてください。CVRの向上は、その結果なのです。
次の記事では3つの視点について、もう少し読み解いていきましょう!
