経済産業省は2019年10月1日から2020年6月30日の9ヵ月間の期間限定で「キャッシュレス・消費者還元事業」という中小・小規模事業者によるキャッシュレス手段を使ったポイント還元を支援しています。
中小・小規模事業者は、PayPayやLINE Payなど特定の決済事業者を利用することで、キャッシュレス決済に必要な端末を無料で導入したり、決済手数料を抑えたりすることができます。
今回は初期導入費、月額固定費ともに無料であり、さらに決済手数料も無料。つまり、すべて無料で導入できるQRコード決済業者をご紹介します。
●QRコード決済のメリット

決済業者をみる前に、QRコード決済を導入するメリットを整理しておきましょう。
1.集客力の向上
キャッシュレス決済が浸透している中国では財布を持ち歩く習慣がなくなってきています。
日本においても国をあげてキャッシュレス化を進めていることもあり、その利便性から「現金を持ち歩きたくない」という声は年々高まっています。
また、各決済業者が行っている大々的なキャンペーンの影響やポイント還元の影響もあり、集客力アップが期待できます。
2.業務の効率化
決済の行為が簡略化されるので、業務の効率化がはかれます。
現金のやり取りがなくなることで、事前にお釣りの準備する必要もなくなってきます。
3.決済の「痛み」が発生しない
「自分の財布からお金がなくなる」ことは一種の「痛み」を伴う行為です。
QRコード決済は、物理的に財布からお金が減るわけではないので、施術後のお客様からこの「痛み」を軽減できます。
詳しくはキャッシュレス決済の本質をご覧ください。
4.決済手数料がクレジットカード決済より安い
クレジットカード決済の場合、決済手数料は決済額のおおよそ3%程度発生します。
今回の記事では決済手数料が0円のサービスをご紹介しますが、0円でなくとも3%より少ないことが多いです。(2020年1月現在)
また、設置コストも治療院で用意したQRコードをお客様が読み取る方法であれば0円できます。
それでは初期導入費、月額固定費、決済手数料すべてが無料の決済業者をみていきましょう。
●PayPay

出典:PayPay
いま一番使われているQRコード決済です。MMD研究所「2019年7月QRコード決済利用動向調査」調べ
QRコードをお客様が読み取る方法の場合、決済手数料は2021年9月30日まで無料で利用できます。なお、その後の対応は2020年1月現在は未発表です。
また、入金手数料も2020年6月30日まで無料です。ただし、ジャパンネット銀行への入金の場合は継続して無料で入金してもらえます。
●LINE Pay

出典:LINE Pay
圧倒的な国内ユーザー数をほこるLINEが提供してるQRコード決済サービスです。
決済手数料も2021年7月31日まで無料になります。また、入金手数料も無料となっています。
●メルペイ

出典:メルペイ
フリマアプリの「メルカリ」が運営するメルペイです。
決済手数料の無料期間は2020年6月30日までですが、その後も決済手数料は1.5%のため安いコストで導入を続けることができます。
入金手数料については10万円未満の入金の場合は入金ごとに200円がかかります。
●au PAY

出典:au PAY
決済手数料は2021年7月(予定)まで無料です。
入金手数料はお支払先の金融機関を問わずかからない点もうれしいですね。
●まとめ
QRコード決済については1社にしぼるというよりも、どこまで導入できるかという視点になるかと思います。
つまり、今回ご紹介した決済サービスはすべて導入しても良いともいえます。
今回の記事では割愛しましたが、サービスによってはお客様にポイント還元したり、今後もお得なキャンペーンも行われていくことでしょう。
今回ご紹介した各サービスは0円で導入できますので、QRコード決済を導入を検討する際はぜひ候補にあげてみてください。