新型コロナウイルス感染症については 厚生労働省 など公的機関で発表されている情報をご確認ください。
前回の新型コロナウイルスへの対応。治療院の対策を考えるで、次のことをお伝えしました.
企業によるリモートワークの推進や外出の自粛などがある中、自宅での健康需要が高まった際に、治療院が発信する「自宅でできるケア」は、とてもうれしいコンテンツになるのではないでしょうか
このことについて、ある治療家の方から「実際のどのようにコンテンツを発信すれば良いのでしょうか?」というお問い合わせをいただきました。
今回は治療院が発信するコンテンツについてお話ししたいと思います。
●コンテンツの種類
はじめに治療院・サロンの皆さんにお尋ねします。
たとえば飲食店の店主たちが書いた次のコンテンツに興味はないでしょうか?
- 居酒屋店主が教える残りの食材で作る簡単おつまみ10選
- 焼き鶏屋店主が教える自宅でできる極旨焼き鳥
- Barマスター直伝おいしいカルテルの作り方
- イタリアンシェフが教えるカルボナーラレシピ
興味わきませんか。
たとえばこれが行ったことがあるお店や、近所にあるお店だったらなおさら前のめりになりますよね。
ここでお伝えしたいことは居酒屋店主さんもBarのマスターも普段やっていることであるという点です。
つまり彼らからすると特別なことではない。しかし、外から見ると特別な情報なのです。
同様に治療家の皆さんが持っている情報は、外からみるととても特別なものなのです。
お問い合わせ頂いた治療家の方も「発信できるネタが思いつかない」と仰っていましたが、そんなことはありません。
普段の行いや持っている知識などネタはたくさんあるのです。
●お客様のための情報発信
当然ですが、前提としてお客様のための情報発信です。
施術メニューについて、なぜこういったメニューがあるのか、誰のどんな痛みに対処するのか、実際にどんな施術を行うのかストレートな内容でも伝え方や熱量があれば、それもきっと伝わるでしょう。
交流のある信頼できる他院を紹介するのも良いかもしれません。「○○エリアの方はこちらの院がおすすめです」といった形で、他院との友好な関係が築けていることから、その治療家さんの人柄に触れることができるからです。
その他、こだわりの器具の紹介、院内のちょっとした工夫を紹介なども、何も知らない外から見ると「なるほど」と思うことができます。これも人柄に触れることができますね。
これらの中に、新型コロナウイルス感染症の影響で、外出しにくい方々に向け「自宅でできるケアの紹介」もしていくということです。
●情報発信も店舗経営と同じ
情報発信にもいろいろな工夫があります。
- 投稿時間を人が見てくれている時間帯にする。朝の出勤時間&夜の退勤時間
- 役立つ内容、共感できる内容、笑いネタ、隠された驚きのネタ、人柄に触れる話など
- 写真にこだわる
- 文章の見せ方、読みやすさにこだわる
このようなポイントに意識的に取り組みながら、改善を重ねていきます。
店舗経営と同じでいっぺんにすべてを改善することはできません。
なので、情報発信をしたからといって、突然アクセス数が増えたとか、急に評判を呼ぶこともありません。
続けていくことで、少しずつその面が広がっていきます。
●知ることとできることの大きな差
「自宅でできるケア」を伝えることで、来店につながらなくなるのではないかと心配になる方もいるかもしれません。
しかしいまは共感から来店・購入する時代です。書籍も出版前に全文公開したりもしていますよね。それでも売れます。
むしろ共感しないものを購入(来店)することはしません。
もっといってしまえば、あなたが「自宅でできるケア」を発信しないとしても他の誰かがすでに発信しています。
Youtubeにも「自宅でできるケア」動画はあふれています。
だからこそあなたの治療院を訪れている方にとって、あなたが伝える「自宅でできるケア」を安心感をもってみることができるのです。
「知っている」ことと「できること」の間には大きな差があります。これは誰もが実感しています。
すばらしい自宅でできるケアを知ることで「実際にこの人に施術してもらいたい」という気持ちへ昇華していくのです。
●まとめ
飲食店の方の普通は、私たちの特別であり、IT業界の人にとって当たり前の知識も、業界外の人には専門的な知識に感じます。
同様に治療家の皆さんの行いや知識も、私たちにとって特別なものなのです。
新型コロナウイルスによって、自宅での健康需要が高まるいま、治療院・サロンの皆さんの情報発信は、いろいろな人たちを笑顔にするかもしれませんね。