ぎっくり腰の原因と対処法|家庭で簡単にできる生姜湿布のおすすめ

鍼灸師をやっていると、誰もが思うことです。
ぎっくり腰を何回も繰り返す人は、真面目で責任感が強く、よく気が回り、いわゆる「仕事ができるタイプ」が多いようです。

ハワイや沖縄に遊びに行ってぎっくり腰になったなんて話は、聞いたことがありません。
むしろ、旅行前に「なんだかぎっくり腰になりそうだから怖くて来ました」なんて言っていた患者さんは、ほぼ例外なく旅行を楽しまれてますよ。

本来、腰痛が起きるはずもないような何気ない動きで“ぎくっ”となっているのですから、
そうなるまえに時間をかけて体を固くしてしまっていたのですね。

ぎっくり腰の原因

ぎっくり腰を起こしてしまう原因として以下のことが考えられます。

原因1 ストレス

転勤、引っ越し、昇進、入学といった環境の変化があった後に起きることが多くみられます

原因2 食べ過ぎ

食べ過ぎている人は、自覚はできないでしょうが、背中の肩甲骨の下が硬くなっています。
背骨の動きに請願がかかりますので、腰への負担が大きくなります。

原因3 冷え性

冷え性も精神的な緊張感から来ている場合が多いのですが、手足の冷えからお腹まで影響が広がってしまうと、

次には腰が丸まって筋肉が硬くなってしまいます。

原因4 風邪の初期症状

案外、風邪の引き始めだったという方も多いものです。
風邪の初期に肩こりを感じたりしますが、腰だって硬くなっているのです。
ちゃんと気が付いて葛根湯を飲んだりして、体を温めていたらぎっくり腰を回避できたのかもしれません。

原因5 血行不良

冷え性とかぶりますが、デスクワークが続いたりすると血行不良から全身の筋肉が硬くなります。
眼精疲労を感じている方は要注意です。

原因6 体の使い方

草むしりや本棚の整理をすると、誰もが軽い腰痛を感じることでしょう。
腰を丸めた状態で、上体に力を入れると腰椎へ負担がかかってしまいます。

私は学生のころ、ホテルの客室清掃のアルバイトをしていて、ベッドを力任せに引っ張っていたら、生まれて初めての腰痛を体験しました。

ぎっくり腰になった人たちに、その瞬間を聞くと、
「椅子から立ち上がろうとしたら」とか「手を伸ばして新聞を取ろうとしたら」という日常の何でもない動作でなったことが多いですね。

腰痛持ちの方は、モノを持つときにはできるだけ体幹の筋肉を使うように心がけましょう。
具体的には手を伸ばして物を持ち上げるのではなく、一歩近づいて体の近くで物を持ち上げるようにすると体幹の筋肉を使えます。

椅子に座るとき立ち上がるときには、股関節の動きを意識して、
鼠径部を気持ち中に折りたたむようにしてから動き出すようにするとリスクが軽減されます。
電車で立っているときは、膝が伸びきった棒立ちにならないように、
膝を緩めて、あたかも膝関節にスプリングが入っているような意識を持つと腰への負担は減りますよ。

ぎっくり腰になってしまったら

一番良いのは事故にあったとでも思ってあきらめて、3日間オーロラ姫のごとく眠り続けることです。
ぎっくり腰を起こしたということは、一言でいうと過労の蓄積なのですから(それが精神的にせよ肉体的にせよ)何もしないで寝ているのが薬です。

でも3日間休める人はなかなかいないのが現状でしょうね。

家庭でも簡単にできる生姜湿布

家庭でできるる簡単な方法として私がおすすめなのは、生姜湿布です。

生姜湿布の作り方

  1. まず生姜を約50グラム大根おろしで擦る。そしてそれをガーゼやお茶パックで包む。
  2. お鍋に約2リットルの水を用意し、そこに上記の生姜パックを入れて火をかける。沸騰した状態が長すぎると生姜のエキスが飛んでしまいますので、軽くチリチリとお湯が沸いてきたら充分です。
  3. 大きめのバスタオルを用意する。両端をもって真ん中を上記の生姜湯につけて絞ります。
    手で熱さを確認して、やけどをしない範囲内で熱々のところを患部に当てる。
  4. 所詮は蒸しタオルなので、10分もするとぬるくなります。そしたら、またお湯につけて温めることを繰り返します。3,4回もすると、だいぶ痛みが和らいでいるはずです。

 

生姜湿布の良いところ

生姜湿布の良いところは、ホッカイロと違って温度が変化することなんです。

始めに「熱い!」と感じると血管は収縮します。
そのうち温度がぬるくなってくると、体は安心して血管は弛緩します。
その収縮と弛緩を繰り返すことに意味があるのです。

一人でできないことが難点ですが、特別な器具や知識・コツもいりません。
ぎっくり腰でお困りの時には、生姜湿布、試してみる価値はありますよ。