ここでは2019年12月9日の治療院・サロン経営者+異業種経営者による「第4回 飲み会議」で上がったみなさんのコメントから抜粋して記載しています。
● 飲み会議コンセプト
- ゆるいコミュニケーション – 飲みながらフラットに話そう
- ちょうどいいコラボレーション – 異業種の人と話そう
- 知識コミュニティ – アイデアにアクセスしよう
コンセプトとは
経営していくうえで大切なことは立地やコンセプトなどベースをしっかりすることだと考えている。
ベースがないと取り組みや手段に一貫性がなくなり結果に左右されてぶれていく。
コンセプトは一朝一夕でできるものではない。日々アップデートしていく必要がある
また、コンセプトは人に伝わらないと意味がないので、うちの院はこういうコンセプトで治療に臨んでいることを伝えていく
「オーダーメイド施術」や「根本治療」などはよくあるコンセプトなので深堀が必要。
まだその答えは見えていない。
しかし、実験的にトライして計測して改善していくという流れが大切。
プロダクトアウトではなく、マーケットイン
プロダクトアウトではなく、マーケットインな考え方が大事。
その街にどんな人で、どんなことを望んているのかを考えて提案する方法
プロダクトアウト、マーケットインの両輪で考える必要もある。
鍼灸が選択肢にあがるように。
鍼灸に限った話をすると、極論マーケットに上がっていないと思っている。
肩がいたいときに整形外科や整骨院はあがるが、鍼灸は最初の選択肢にあがらない。
受給率は低いので、少ないパイを取り合っている業界ともいえる。
母数を拡大するためにはどうすれば良いかという思考をしている。
そうすればプロダクトアウトで生み出されたユニークな鍼灸院も成り立つかもしれない。
しかし、いまはまだそこまで成熟していないという認識でいる。
施術者自身のキャラクター
施術者自身のキャラクターも強みになる。性別もその一つだと思う。
女性ならではのケアや、言及しやすい症状などがある。もちろん男性も同様だし、その人自身のキャラクターもある。
もっと積極的にキャラクターや強みを押し出しても良いのではないかと思う。
そうでないと、どこにでもあるような院やサロンになってしまう。
クーポンサイト
クーポンサイトを通じてきてくれる方は「安いから」「割引だから」なのでリピートにつながりにくい。
マナーも決して良くないので注意が必要だと感じた。
某クーポンサイトに登録したがリピート率はゼロだった。
コンセプトがあり、ファンがついているポータルサイト
コンセプトがしっかりしているポータルサイトに登録したがマナーもよくリピートしてくれている。
ただそのポータルサイトのファンでもあるので、必ずポータルサイト経由で予約していただく傾向がある
年齢層が上がるにつれてリピート率もあがる傾向がある。
初期導入費用や成果報酬型とのトレードオフではあるが有益なサイトだと思っている。
物販について
単純に売上に加算されるものなので活かしていきたい。
押し売りに見えてしまわないか不安もある。
ネットで探せば同商品がある。場合によってはより安価で手に入る。わざわざ自分が販売する必要があるのかどうか
自分が良いと思う商品であれば自信をもってお客さんに紹介して良いと思う
普段お出ししているお茶やコーヒーや、自信をもって紹介できる商品など
治療家向けの商品
治療家向けの商品もある。
「お客さんのことを想う=その商品を仕入れる」という売り出し方をしているので、少し違和感もあった。
すぐに流行に乗るのではなく、自分がその流れに入り込むかどうかはきちんと考える必要があると思う。
開業に向けて
オーナーと院長のように2名以上の体制であれば、施術とそれ以外の部分で役割分担できる。
しかし、ひとり院の場合は、すべてを1名でやらなければならないので、大変な中でも取り組むという覚悟が必要。
忙しいときは、パソコンやスマホをみている暇がなくなる。そのときにどのようにデジタルな世界に対応していくかが重要。
たとえばインスタへ何かを投稿し、反応があり、そこから集客もあるので、決して無視できない。
同じようなことが、院によってはGoogleマイビジネスに当てはまるかもしれないし、複数への対応が必要かもしれない。
優先順位や時間コントロールが大事。
ホームページの改善
ホームページに一定数アクセスがあるが予約につながっていない。どう対処して良いかわからない
「もっとアクセス数を増やす」という発想の前に、現状の分析とあるべき姿を描くことが必要。
現状の分析とは、どんなユーザーがどこからきて、どこで離脱したかなどをGoolgeアナリティクスなどを使って把握する
あるべき姿は、訪れた人にどう行動してほしいかをそもそも描けているか。
はじめての人はどこをみてどう行動してほしいか。常連さんは?などまずはそれを描く。
またコンテンツが足りない。導線がない。など問題点をみつけ改善することが、単にアクセス数の伸ばすことよりも先。
そうでないと常に広告費などをかけて多数の流入が必要な状態となる。
LINEの活用
無料でできるので導入した方が良いと思う。
1:nでのコミュニケーションも取れ、ひとつのコミュニティーのようなものも築けていける。
単なる予約手段の一つではなく、発展性があるツールでもあると思う。